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ドラマ「3年A組」から学ぶ!学生にも親にも知っておいて欲しい「文字という凶器の扱い方」

日テレで放送されたドラマ「3年A組 今から皆さんは、人質です」から学ぶ「文字の怖さ」「文字という凶器の扱い方」について。特に学生の皆さんと子供をもつ親御さん、子供を受け持っている先生方には知って欲しい内容です。
※多少ドラマのネタバレがありますのでご注意ください。

菅田将暉さん、永野芽郁さんが主演のドラマ「3年A組 今から皆さんは、人質です」が好評のうちに幕を閉じました。多くの反響があり、自身の考え方が変わったという方も多くいたのではないかと思います。

ドラマの中で伝えたかった言葉は凶器になるということ。

言葉(文字)一つで人を死に追いやる可能性があること。

言葉、文字を扱う人間として、特に学生の方に広く知って欲しいと思い、記事や動画として残すことにしました。

文章としてはいのちを扱う内容であるため、かための文体で記述しています。

学生の方は、動画での解説の方が、理解しやすいかもしれません。内容はほぼ同じですので、自分に合うと思う方を選んでみてください。

《すでに悩んでいてどうしようもない方へ》

この記事では、文字を凶器にしないために、いろんな角度から文字についてお伝えしています。そのため非常に長い記事になっています。

もしすでに「死」を考えていたり、「いじめ」などで悩んでいる場合には、目次より「5-2:大人に相談しよう」に飛んでください。

そこにはあなたを支援する相談ダイヤルの番号を記載しています。

今のあなたの状況を抜け出す方法は必ずあります。「死ぬ」という選択は決してしないでください。

目次

文字を凶器にしてしまう背景

3年A組では、マインドボイスというSNS上での誹謗中傷により、一人の生徒が自殺に追い込まれました。“文字が凶器”になってしまったシーンです。

しかし、このことは“ドラマ内で起こっていること”としてとらえて欲しくありません。

現実のネット世界においても「死ね」「消えろ」のような直接的な言葉、馬鹿にするような言葉は日々飛び交っています。

直接的な言葉だけでなく「無視する」ことなども、悲しい感情を引き起こしてしまう凶器となるのです。

ネット社会では、様々な状況で文字が凶器となってしまいます。ここでは、文字が凶器になってしまう背景について、確認していきます。

匿名性が高いため責任を感じない

知り合い同士のLINEグループなどであれば、お互いを知っている状況が多いです。しかし、ツイッターなどのツールは匿名、偽名で登録できるため、非常に匿名性の高いツールです。

匿名性が高いことにより、普段は言えないことを言えるのは良い部分ではあります。匿名だからこそ、悩みをつぶやいたり、意見を素直に言い合えるというメリットはあるのです。

しかし、その反面、匿名であるが故に「好き放題、悪い言葉も言える」というのも、また現実です。

好き放題言えることをはき違えて、誹謗中傷をしてしまう人が一定数いるのです。現実世界で面と向かって言えないことであっても、匿名性に守られているから言えてしまうのです。

匿名性のない状況で、本当に言える言葉なのか

投稿前に一度考えてから発言を投稿するように意識してみてください。

みんながやっているから

3年A組では、SNSと現実のシーンで「みんながやっているから」という状況が起こりました。

  1. 現実の3年A組:みんなで一人をいじめるという状況
  2. SNS:誹謗中傷が始まると、一斉に叩き始める状況

この2つのパターンは、それぞれ別の理由で「みんながやっているから」という状況を作り出しています。

「自分もいじめられる恐怖」からの逃げ

「みんなで一人をいじめるという状況」では、他の人と違うことをするということに「怖さ」を感じてしまうのです。

みんながいじめている相手に寄り添うという行動をすると、寄り添った自分もいじめられる側になってしまうという恐怖が勝ってしまうのです。これは子供にとっては仕方ない部分もあるかと思います。
※ドラマでは永野芽郁さんが寄り添う側の役

さらに、「みんながやっていることだから」と罪の意識が下がります。そのため、なんとなく悪いことだとは思っていても、罪の意識があまりない状態となってしまいます。

そして、いじめる側に回ってしまい、いじめを続けていると、感覚はマヒしてしまい、いじめることが当然となるばかりか、楽しみ始めてしまうのです。
※ドラマではこの状況にまではなっていません。しかし、現実では起こります。

これは非常に怖いことです。本当に対象者を自殺に追い込んでしまう可能性があるからです。

先日も、いじめを苦に自殺をしてしまった子がいます。こうなってからでは遅いのです。いじめは主犯となる人がいるかもしれません。しかし、みんながやってしまっていれば、同罪です。言葉や行動で「殺人者」になってしまう可能性もあるということです。

少しでもおかしいと感じたら、手遅れになる前に、近くの大人に相談してください。

一斉に叩き始めるのは「無責任」

匿名性の高いSNSでは、「誹謗中傷が始まると、一斉に叩き始める状況」が起こります。俗に言う「炎上状態」です。相手のことがほぼ見えていない状況であることと、自分自身が安全な位置(誰か分からない)にいることから、無責任に発言をしてしまいます。

みんながやっているから、もっと盛り上げよう、炎上させようといった無責任な思考で、安全圏から誹謗中傷投稿を投下していきます。

無責任に炎上に加わることは、楽しさや快感を感じる方もいるかもしれません。しかし、その無責任な投稿は、受ける側からすると鋭利な刃物、凶器と同じです。

文字という日常当たり前に使っているものは、実は取り扱い注意の危険なものであることを知っておいてください。あなたはいつでも人を傷つけることができるのです。

相手のことが見えない

文字を凶器にしてしまう背景として、「相手が見えない」ということもあります。これは後でお伝えする「文字と会話の違い」の特徴的な部分でもあります。

文字のやり取りをしているときには、リアルタイムで相手の状況や表情を確認できません。悲しそうな顔をしていようが、元気がなかろうが、全く相手にその状況が届きません。

目の前で起こっていれば、悲しそうな表情をみて、対応を変える人がでてくるかもしれません。でも、文字のやり取りでは、そこに気が付ける人が非常に少ない現実があります。

これは文字から相手の状況や感情を読み取る「読解力」が足りないことによるものです。文字のやり取りを通じて、相手のことを考えたり、感じたりするよう意識してください。

意識し続けることで、相手の気持ちを感じ取り、対応の仕方が変わるはずです。ぜひ意識するようにしてみてください。

文字が凶器となる原因「文字と会話の違い」と対処

文字を凶器にしてしまう背景を知ったら、次はそこで使われる「文字」についてです。

学生であってもLINEでやり取りをすることは多いかと思います。LINEグループなど複数人でやり取りすることもあるでしょう。またツイッターなどのSNSの利用も活発かと思います。

これらのツールは、画像を投稿することもできますが、基本的に文字を投稿するツールです。文字は会話とは大きく異なり、“伝達される情報量が圧倒的に少ない”です。情報量が少ないことにより誤解を生むこともあれば、相手の状況を正しくくみ取ることができないこともあります。

文字と会話の違いを知り、足りない部分を補う工夫をしてください。そうすることで、相手に正しく気持ちが伝わる可能性が高くなり、誤解も減り、助けてくれる人も出てくる可能性があがります。正しい知識を持って文字を扱ってください。

文字と会話の違い

文字は言ってしまえば「記号の羅列」でしかありません。日本語というルールにしたがって記述をしています。

記号を単語や文章にすることで、感情を伝えることはできますが、基本的には一般的な言葉の定義を伝えることしかできません。

例えば「悲しい」と投稿されても、どんな風に悲しいのか、どれくらいつらいのか、どうして欲しいのか、推し量ることは難しく、「悲しい」という情報だけが伝達されるのです。

それに対して会話は、もっと膨大な情報量が相手に届けられます。

《会話が文字と違う点》

・声色・トーンがある
・イントネーション・抑揚がある
・身振り手振りがつく
・表情・視線がわかる
・間がとれる
・相手の反応が見える
・文字と違い記録に残らない
・瞬時に反応が必要

上記のように、かなりの差があります。目の前で会話をしていれば相手に伝わる情報が多くなります。しかし、これだけの差があるため、文字では“ちゃんと伝わらない”のです。

先程の「悲しい」を例にすれば、言葉としては「悲しい」としか発していなくても、その表情、言い方、様子などから、激しく落ち込んでいる様子も受け取ることができるのです。

もし、文字で表現するとしたら、

目に涙を浮かべ、顔面蒼白、頭を掻きむしったのか髪はボサボサ。

目の前にいる自分に気が付いているのか分からないほど、目の焦点は全く合うことはなく、ぼーっとしているように見えます。

そうかと思えば、突然にらみつけるような表情をしたり、感情の起伏が激しいように見えます。

長い沈黙の後、やっと彼女が発した言葉「悲しい」

その言葉を言った途端に大粒の涙を流し、膝をついて泣き崩れました。

目の前で起こる「悲しい」という発言には、こんなにも膨大な情報が含まれることもあるのです。文字の「悲しい」では、これを読み取ることは困難でしょう。

しかし、だからこそ「悲しい」の裏側にある感情を読み取り、気が付いて手を差し伸べてあげる必要があるのです。

文字は長期的な凶器となる

文字と会話の違いの中で、文字は「記録として残る」という特性があります。これには2つの側面があります。

《文字が記録に残る特性》

1:物理的に残る・・・投稿した内容が一瞬では消えず残ってしまう
2:心理的に残る・・・情報が視覚から入るため記憶に刻まれやすい

まずは、物理的な側面です。発した側は、気に留めないかもしれませんが、受けた側は思いつめてしまいます。その時に投稿された凶器を見返してしまうのです。

会話であれば一瞬で消え去る言葉であっても、文字ではずっと残ります。残った文字は長い時間、相手を傷つけてしまうのです。そのことを知った上で投稿をしてください。

あなたの投稿は人を傷つける可能性があるだけでなく、あなた自身に牙をむくことだってあります。本当はそんな気はなかったとしても、誤解されてターゲットになる可能性もあるのです。

消えないからこそ、過去の発言をさかのぼられて粗をさがされてしまう。そんなことも起こるのです。

次に心理的な側面です。文字は情報が視覚から入るため、耳から入る情報よりも圧倒的に記憶に残りやすくなります。

これが炎上のような状況になると、数多くの罵詈雑言を一気にみることになるため、より記憶に残りやすくなります。

ドラマでもあったように、周りのみんなが敵に見えてしまい、自分の味方がいないと思いつめてしまうのです。心理的に傷ついてしまう相手のことを、考えてあげてください。

文字は瞬時に反応しなくて良い

会話では、やり取りがリアルタイムで行われてしまうので、すぐに返事をしなければ、会話自体が成り立ちません。

しかし、文字のやり取りでは、瞬時に反応しなくても問題がないという特性があります。この特性を上手く活かして欲しいのです。

グループLINEなどで知り合い同士の悪口が始まってしまったら、少し時間をかけて考えて欲しいのです。グループLINEを介さず、裏で仲が良い参加者と直接やり取りをして、意見を交換することだってできます。

難しいと判断したら、先生や両親などの大人に相談しても良いでしょう。文字のやり取りはそれだけ難しいのです。

瞬間的に対応しなくて良いという特性を上手く活用して、文字のやり取りで人を精神的に追い込む側の人間にならないでください

文字と会話の違いを踏まえた対処方法

文字と会話には大きな差があることが分かったかと思います。その差により、相手に上手く伝わらなかったり、誤解を生むことがあることもお伝えしました。

では、相手に誤解なく伝えるために、具体的にはどうしたらよいでしょうか?


もう1度確認すると・・・

《会話が文字と違う点》

  • 声色・トーンがある
  • イントネーション・抑揚がある
  • 身振り手振りがつく
  • 表情・視線がわかる
  • 間がとれる
  • 相手の反応が見える
  • 文字と違い記録に残らない
  • 瞬時に反応が必要


上記の差を埋めることができれば、伝わりやすいということになります。では、どうやってその差を埋めるかをお伝えします。

《文字と会話の差を埋める方法》

・顔文字やスタンプの活用
・大げさな表現
・不足分を補う長文

以上の3つを使って差を埋めていきます。顔文字やスタンプで文字では表現しにくい表情を補い、大げさな表現で、伝わりにくい感情を伝わりやすくします。相手から見えていない状況や感情を長文で補ってあげるのです。

これでも伝わらないと感じたら、直接会って話すか、電話、LINE通話などを活用してください。

今であればSkype、zoomといった顔を見ながら話すことができる無料のツールもあります。これらを活用するのも良いでしょう。

「文字と会話の差を埋める方法」は、普段のやり取りから、意識して行っておいた方がよいです。

なぜなら、自分では意図していないところで誤解が生まれるからです。そしてこの誤解からケンカやいじめが始まってしまうことも多いのです。

ご両親とのやり取りも、文字で感情を伝える訓練の場として使えます。SNSの場も同じです。日本の教育では、この辺りについて教えてくれる環境がまだ少ないです。

自ら積極的に学んでいってください。

そうすることで、あなたの周りの人間関係が変わり、仲間が増えていくことになるはずです。何か問題になる前から、文字のやり取りの技術は持っていてください。

具体的な文字の扱い方については、この記事の後半でもお伝えしますので、参考にしてください。

相手のことを思いやる心、気付く感受性

文字のやり取りにおいては、会話と違って情報量が少ないことをお伝えしました。しかし、この問題は「発信する側だけの問題ではない」ということに気が付いてください。

大きなもう1つの問題点として、受け取る側、つまり「文字のやり取りから読み取る力、読解力の不足」にも問題があるということです。

現時点では、文字のやり取りの技術を教えているところはかなり少ないです。それがこの文字が凶器となる世界を作ってしまいました。

インターネットという技術に、扱う側の人間の教育が追い付いていないのが現状なのです。

学校は文字のやり取りを教えるべき

学校で教える「国語」とドラマ3年A組やここでお伝えしている「文字のやり取り」は全く違うものです。一部対応している教育現場もあるようですが、早く日本全国で対応して欲しいと思っています。

国語でみると

  • 作文をさせること・・・書く力が身に付く
  • 「心情を読み取りなさい」などの問題・・・読解力が身に付く

このように感じているかもしれません。しかし、それでは「文字のやり取り」においては使えません。

現に、自分が提供している読解力テスト(恋愛に関する読解力テスト)においては大部分の人が気が付けないばかりか、国語教師数名、元予備校現代文講師でさえも、読み取りに失敗しています。

学校で習う国語が「文字のやり取り」において使い物にならないのは、作者に当たる人物が“ど素人”だからです。ど素人が書いた文章(と言うより投稿、つぶやき)から、相手の感情を読み取らなければならないのが「文字のやり取り」です。

国語に置き換えるならば、「LINEのやり取りをみて、相手の感情を15文字で抜き出しなさい」「ツイッターの投稿から今の投稿者の気持ちを10文字で表しなさい」といった状況です。

発信するのは、まだ知識も経験も少ない学生です。学生たちは文字のやり取りの技術を知らないままに発信をしてしまいます。

そして、悪気なく傷つけたりしてしまうのです。国語の時間が週に何コマあるのかは分かりませんが、週に1時間だけでも、文字のコミュニケーションを教える時間にあてて欲しいものです。

文字のコミュニケーション(僕が提供している婚活塾では「モジニケーション」と読んでいるもの)技術を持たないまま、時間が進んでいくことは、とても危険だと感じます。

現代は、「リアルな社会+ネット社会」という2つの世界で成り立っています。しかし、ネット社会側のルールが追い付いていません。

そうなるとあとは扱う側のモラルの問題となります。ネット社会であっても常識的な考えを持つ人間に育てるということを、義務教育の現場に取り入れて頂きたいものです。

参考までに、すでに教育に取り入れている「東京教育委員会」の取り組み「SNS東京ノート」を紹介しておきます。学年別に教材と内容が分かれているので、分かりやすいと思います。

東京都教育委員会 SNS東京ノート
http://ijime.metro.tokyo.jp/school/index.html

「気が付けない」

メッセージを受け取る側から見た場合、発信する側の文字の技術は、自分ではどうにもできません。

自分が発信する際に伝わるように伝えることができても、相手がそれを出来るとは限らないのです。

そのため、自分自身としてできることとして、「読解力」を身に付けることは重要です。相手が困っていることをいち早く察し、手を差し伸べられる人は、多くの人に好かれます。

もちろんそれにより、面倒なことに巻き込まれることもあるかもしれません。しかし、気が付いて一声かけてあげられることは、素晴らしいことではないでしょうか。

これは大人も子供も同じです。相手の立場に成りきって感じ取るようにしていけば、きっと相手の感情が分かるようになってきます

なにかおかしいと感じたら、声をかけてあげてください。声をかけてあげることにかかる時間は、数文字打ち込むだけの短い時間でしかありません。その短い時間で子供を救えるかもしれないのです。

特に、一番近くにいるご両親は、子供との文字でのやり取りを頻繁に行える状況を作っておくと良いでしょう。そうすることで変化に気が付けます。

また、子供が面と向かって言いにくいことでも、文字であれば言えることがあります。これは文字の良い面です。

自分の子供を守ってあげられるのは、一番近くにいるご両親です。命をなくしてからでは遅いのです。

気が付ける環境を日頃から構築するためにも、子供とリアルでも、文字でもやり取りをしておいてください。片方だけあれば良いというものではないですから・・・。

SNSで問題となる具体的な例

SNSで問題となる具体的な例や対応方法について、お伝えしていきます。

文字のやり取りでは関係性も影響するため、パターン化することはできません。しかし、事例などを知っておくことで、判断基準になるはずです。

ここでは誰でもわかる誹謗中傷に関しては触れません。常識的なこととして面と向かって言えないことは、ネットやLINEを介しても言ってはいけません。

ここではそれ以外の日常的に起こりそうなことについてお伝えします。

ポイント1|「既読」はマイナスに働くメッセージ

もはやメッセージですらない「既読」。しかし、この既読の扱い方がトラブルになることは多いのです。既読の扱いを正しく知っておいてください。

LINEでは相手がその投稿を見たかどうかを「既読」により、投稿者が判断できる仕様となっています。これは便利である反面、トラブルの元となる可能性を秘めています。

一番わかりやすいのは「既読スルー」です。質問を投げかけたり、意見を投稿しているにもかかわらず、既読だけついて返信がない状態です。

既読が付いたのに返信がない状態が続くと、投稿者は不安になり、怒り、諦めへと感情が変化していきます。このような状態を作らないことを心がける必要があります。

具体的な行動としては、「既読したらすぐ返信する」ということです。逆に言えば、返信できないのであれば既読しないという工夫も必要です。

グループLINE等であっても同じです。質問が投稿され自分では答えられない内容であれば、「その知識がないこと、力になれなくてごめん」ということを投稿しましょう。

既読は、現代の文字コミュニケーションにおいては非常に重要なポイントとなります。

より既読について知っておきたい方は、「既読コントロール術」の動画を婚活系LINE@の特典として提供しています。

ここを読んでいる方は、学生やそのご両親である可能性が高いため、婚活LINE@は必要ないかと思いますが、気になる方は登録して受け取ってみてください。

ポイント2|普通の言葉がマイナスに受け取れる

文字のやり取りにおいては、一見普通の言葉が相手を傷つけている可能性があります。

例えばこれは講座、セミナーなどでよく言うことですが「ありがとう」という言葉を聞いた場合、マイナスな印象を受ける人はほとんどいないかと思います。

しかし、これだけプラスの印象を持たれるはずの「ありがとう」であっても、状況によってはマイナスに働いてしまうこともあるのです。

プラス印象の言葉でさえ、マイナスに働く可能性があるのですから、普通の言葉であれば、よりその危険性が上がることは想像できるのではないでしょうか。

いくつか例を出してみます

《例1:「アホか」》

「アホか」という言葉単体では、いくつかの使い道があります。

  • あきれている状態で使う「アホか」
  • 馬鹿にしている状態で使う「アホか」
  • ツッコミとしての「アホか」

以上のような「アホか」が存在しています。メッセージを受け取る側はやり取りの流れから、どの「アホか」を選択することを迫られます。

選択を受け取り側にゆだねている時点で、誤解を生む可能性があることに気が付いてください。

文字のコミュニケーションで大切なことは、受け取り手にこちらの思いを「過不足なく、誤解なく届けること」です。

選択させている時点で、誤解を生む可能性が生じてしまうため、「アホか」はコミュニケーションとしては、良くないことになります。

では、「アホか」をツッコミとして認識させるためにはどうすれば良いでしょうか?

「アホか」
※これはツッコミとしての「アホか」であり、決して馬鹿にしているわけではありません。

このように注釈を付けますか?これでは面倒ですよね。というよりも、注釈をつけたことにより、馬鹿にしているニュアンスが出てきてしまうことに気が付いてください。。

よってツッコミとして認識してもらうためには


アホか
ヾ(≧∇≦*)ゝ


このように顔文字などで対応すれば良いことになります。


《例2:何?何ですか?》

やり取りの流れにもよりますが、「なに?」「何ですか?」のような普通の言葉であっても、受け取り方によっては誤解を招きます。

例えば

「あのさぁ、ちょっと確認したいんだけど」
「何ですか?」

このような状況であれば、以下のようなパターンが考えられます。

  • 普通に聞き返す「なに?どうかしたの?」
  • (思い当たることがあって)探られたくないと拒絶しているニュアンス
  • 拒絶を通り越して怒っている「何?」

このようにいくつかの捉え方ができてしまいます。受け取る側が「怒っているのかも」と捉えれば、少し距離を置いたり、反発することもあるでしょう。

こういった小さなズレが、徐々に大きくなっていくのが、文字のやり取りの怖いところでもあります。

対処方法としては、別の言葉に変えたり、補足してあげると良いでしょう。

  • なに、どうかしたの?
  • なに?困っていることでもあるの?
  • うん、いいよ。なぁに?

このようにすると普通に聞き返している状態になります。

ちなみに、漢字を使うよりもひらがなの方が柔らかい印象を与えるので、「何」はひらがなを使った方が良いでしょう。さらにもう一歩先行くコミュニケーションをするならば

なに?どうかした?困っていることがあるなら、遠慮なく言ってね
(○´∀`○)
できるかぎり力になるよ
(*^^)v

ここまで追加してあげると、関係性も良くなっていきます。会話と違うので足りない情報を文字で表現してあげてください。


《例3:突然の敬語》

言葉としては普通の言葉であっても、それまでの関係性を無視した言葉は、相手側からすると違和感を感じます。

仲の良い友だちと思っていた相手から、突然敬語でメッセージが来たらどう感じますか?送る側に意図があるならば、構いませんが、意図していないでやってしまうと、関係性を壊す可能性もあるのです。

例えば、普段の関係性からしたら「がんばってね」となるところが、「がんばってください」と言われたらどうでしょう。

送った側としては意図がなかったとしても、受け取る側は、なにか自分が悪いことをしてしまったのではないかと考えてしまいます。

ついでにお伝えすると、「がんばってね」は、人によっては毛嫌いする人がいるワードなので注意が必要です。

「あなたに言われなくてもがんばってる」や「がんばるのは当然」「下に見られている感じがする」という人もいます。

そういう人とっては、あまり好ましい言葉ではないようです。「応援しているね」「結果が良いことを願っています」などで代用すると良いでしょう。

ポイント3|返信の仕方で対応は変わる

文字のやり取りであっても、コミュニケーションであることに変わりはありません。コミュニケーションである以上、相手があって成り立つのです。

日常の会話でも同じですが、やり取りはこちらがどんな言葉を発するかで、相手の対応や感情は全く変わってきます。相手の返信を考えて発信するようになると、よりよいコミュニケーションになっていくのです。

《例:〇〇ってなんだっけ?の問いかけへの対応》

  1. 自分で調べろよ!ggrks(ググれカス)
  2. 今日授業でやったじゃん
  3. ◇◇だよ。参考URL

他にも返信の仕方はありますが、各返信に対して、質問者はどんな印象を持つでしょう。


各返信に対する反応や感情》

  1. 冷たいやつだな。そこまでキツく言わなくてもいいんじゃね?
  2. やったのを忘れてるから聞いただけなのにな。がっかり。または腹立つ。
  3. 助かった。URLまで調べてくれてありがとう。

質問者は、返信によって全く別の感情をいだきました。そしてさらにこれに対する返信で、より関係はおかしくなっていくのです。

《質問者の返信の例》

  1. そうですね。わかりました。(あえての敬語)
  2. そうだったけ?忘れてたわ。
  3. 困ってたから助かったわ。いつもありがとね(^▽^)/

1との関係は今後どんどん悪化していきそうですよね。このきっかけは「自分で調べろよ!」という答えが引き金となってしまったわけです。別の返し方であれば、違った結末になっていることは、他との比較で分かるかと思います。

このように、返信の仕方次第でよくも悪くもなるのがコミュニケーションです。相手がどうとらえ、どう返信する可能性があるのか、ちゃんと考えて投稿するようにしてみてください。

ポイント4|スルーする力を身に付ける

投稿に対して、意図的にスルーする技術を持つことで、コミュニケーションがスムーズにいくことは多々あります。気が付いているにも関わらず、大人の対応をすることで、関係が悪化することを防ぎます。

4-3でお伝えした例2が良い例ですので、見てみましょう。

《例2の流れ》

1:〇〇ってなんだっけ?
 ↓
2:今日授業でやったじゃん
 ↓
3:そうだったけ?忘れてたわ。

3の返信は、2の答えに対して配慮して返しているため、関係が悪化しにくい方向へ進んでいます。しかし、2を受けて「やったのを忘れてるから聞いただけなのにな。腹立つ。」と思いをぶつけてしまう選択もあるのです。

「忘れてたからちょっと軽い気持ちで来ただけじゃん!なんだよ、その言い方!」と返信するという選択です。しかし、これでは確実に悪化する流れに進みます。

関係性を保つために、スルーするという選択肢があることを知ってください。

相手は表現の仕方を知らないだけで、悪意がない可能性だって十分にあるのです。表現する仕方を身に付けていない人は、文字と会話の違いを埋めることができません。

受ける側で配慮してあげるという、広い心を持つように心がけてください。

ポイント5|さらす、公開する行為

これについては途中で紹介した「SNS東京ノート」でも取り上げているので、さらっとだけお伝えします。

単純に、ネットに個人情報をさらしたり、写真を公開する際には、注意をしてください。「みんなで撮った写真だから良い」と思う人もいれば、それでもネット上に自分の顔がでることを嫌がる人もいます。

写真だけでなく、個人情報などは、ネット上に出てしまうと、完全に消し去ることが非常に困難になります。そこから犯罪につながることもありますので、安易に情報を出さないようにしてください。

仲間内と思って出した情報が、仲違いして流出するということは、よくあることです。リベンジポルノが最たる例です。気を付けてください。

悩んだ時の対処法

判断に迷ったとき、困ることもあるかと思います。そんな時の対処の仕方や考え方についてお伝えします。

「死ぬ」という選択肢はなしにする

昔見た「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で、両さんが言っていた言葉で、凄く印象に残っている言葉があります。確認したところ98巻の「狙え!!賞金首の巻」での発言でした。

両さんが言った言葉です。

「悩んだらまず『生きる』モードに切り換えてからスタートだ!それからどう生きるかを探せばいい!」

学生のころは、今いる身近な世界しか知らず、知っている世界が世の中の全てのことのように感じるかと思います。子供のうちは経験していないから、そう思ってしまうのも仕方のないことです。

だからこそ、友だちとの関係がこじれてしまうと、絶望し、生きることが辛くなってしまう方もいることでしょう。

でも、実際は違います。あなたの見ている世界は、長い人生を考えると、ほんの一瞬です。もっというと、学生時代の友だちと一生一緒にいることは、ほとんどありません。お父さんやお母さんに聞いてみてください。学生時代の友だちと頻繁に会っているかと。

両さんが言っているように、まずは「死ぬ」という選択肢を封じてください。そこからどうすべきかを考えるのです。

別に学校に行くことが全てではありません。行かないで生きている方法なんていくらでもあります。引っ越しても良いですし、不登校が悪いわけでもありません。死んでしまうより、よっぽど良い選択です。

まずは「生きる」ことを前提として、行動してください。

大人に相談しよう

「死ぬ」までいかなくても、悩んだり、困ったりすることはあると思います。そんなときには近くの大人に相談してみてください。まずは一番近くのご両親に相談すると良いでしょう。

いじめを苦に自殺してしまう子の多くは、「いじめられていることを両親に相談すると悲しませてしまう」と相談をしない傾向にあります。

しかし、それは違います。

相談されないことの方が辛いのです。そのまま何の相談もなく、この世からいなくなることの方が、よっぽど悲しいのです。

あなたはご両親にとって宝物であるはずです。なにを差し置いても守りたい宝物であるはずです。あなたを育ててきたご両親を頼ってください。

人は困難ぶち当たったとき、一人で何とかしようとしてしまう人が多いです。しかし、その人にとっての困難は、他の人にとっては簡単にクリアできることである場合が多々あります

学生の皆さんよりも、多くの経験をし、知識のある大人を頼ってみてください。打開策が見つかる可能性は大いにあります。一人で悩むことは放棄してしまいましょう。

近くの大人が頼れない場合には、以下の相談ダイヤルも参考にしてみてください。昔、自分が少しかかわったダイヤルもあります。

ちゃんと親身に話を聞いてくれる良いおばさんたちだった記憶があります。頼ってみてください。

《相談ダイヤル》

・いじめ相談ホットライン:0120-53-8288
・日本いのちの電話連盟:0570-783-556
・24時間子供SOSダイヤル:0120-0-78310

周りの大人へのお願い

大人の人にお願いです。SNS社会となった今、子供だけの力では、どうにもならないことがたくさん出てきています。

近くの大人が守ってあげないと、壊れてしまう子供が出てきてしまいます。どうか以下について対応してください。

コミュニケーションを取ってください

リアルでのコミュニケーションもそうですが、併せて文字でのコミュニケーションも取るようにしてください。面と向かって言いにくいことも、文字であれば言える場合があるからです。

また、子供たちの文字でのコミュニケーションのレベルを上げるためにも、文字でのコミュニケーションを活用してください。

そして、お互いにメッセージから感じ取ることについて意見を交わせるとより良いです。

文字のコミュニケーションスキルは大人にとっても重要であるはずです。会社に勤めていても、メール等でコミュニケーションを取ることは必要となります。家族そろってモジニケーションレベルを上げてみてください。

信じて助けてあげてください

子供が訴えてきたことを、まずは信じて受けて止めてあげてください。一度でも受け止めてもらえないと、次に悩みを打ち明けにくくなります。これは親だけでなく、先生方も同じです。

信じたら、次は助けてあげてください。子供だけでは知っている世界も狭ければ、選択肢の幅も狭いです。大人として出来るアドバイスだけでなく、助けることもしてあげてください。

命が失われそうであれば、いじめの場から隔離することも大切です。大切ないのちを守るための最善の行動をしてください。

知ること、学ぶことをやめないでください

まず、子供が置かれている環境を知るように心がけてください。

もしお子さんが話してくれない状況であれば、コミュニケーション自体が上手く取れていない可能性があります。

できるだけ早くコミュニケーションを取り、情報収集できる環境を作り上げてください。

お子さんのことに限らず、会社でも同じですが、情報をもっていることで対応を検討することができます。

情報がないままでは、対応を決めることができないのです。

いじめなどの状況にお子さんが置かれた場合、緊急の対応が必要となる場合もあります。普段から情報を収集するようにしてください。

また、この記事において、文字のコミュニケーションについてお伝えしてきました。文字のコミュニケーションは、持っていて損することはありません。

家族で一緒に文字のスキルを学んでいってください。

よく見てあげてください

ご両親、先生方は特に、お子さんや生徒の表情、言動、行動などをよく見ていてあげてください。普段の状況を知っていないと、差に気が付くことが出来にくくなります。ですから普段から、よく見てあげてください。

文字のコミュニケーションで言えば、少しレベルの高いところになりますが、文字からだけでも、異変に気が付くことはできます。一般的な発言、またはその子にとっての普通の発言との差から異変を感じ取る手法です。

これはリアルの世界でも同じことです。通常では行わない行動をしているならば、何かしら問題が起きている可能性があります。それに気が付くためには日頃から、よく見てあげていることが大切です。

近くの大人が子供を守ってあげてください。

まとめ

今回、この記事を書いたのは、自分が普段行っている「モテない人のための婚活」の文字の技術が活用できると考えたからです。

僕が提供している技術は、先に会うと恋人圏外に落ちてしまうような、外見が良くない、人見知り、口下手などの方向けに「会う前に文字のやり取りで心をつかむ」という技術です。会う前にホレさせるという、一見非常識に感じるであろう技術です。

文字や言葉の力を信じて提供している者として、ドラマ3年A組が伝えたかった内容を、より多くの悩める子供に伝えたいと感じました。

婚活にも使えるように、文字は使い方次第で「惚れさせるための武器」にもなれば、「人を死に追い詰める凶器」にもなってしまいます。

ネット社会になった今、世界中の人とコミュニケーションを取ることができます。世界と繋がれるからこそ、国単位での法的整備が難しいはずです。

ゲームをやっていてもコミュニケーションを迫られる時代です。コミュニケーションの技術を持っていないことで、傷つく可能性が上がるのであれば、やはり技術を上げて身を守る方が良いでしょう。

いずれにしても、多くの子供たちのいのちを守るために、今回の記事が多くの子供と子供を持つ親に届くことを願っています。

文字と言葉の力で人と人の心をつなぐ!人生を変える!
皆藤直季

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