目次
店長、スタッフ誰もが”買わない”認定
スタッフとして盛り上げながら
お客様の情報を把握し
高額商品を買ってくれそうなお客様の
懐に入っていきます
皆藤は
そもそも無理に売ったりするのが嫌いなので
とりあえず仲良くなって
日々おばあちゃん達が楽しんでくれれば
その延長で買ってくれるかなぁ
なんて思いながらやっていました
そんな中
今でも忘れられない
大逆転受注をしたことがあります
スタッフも店長も
誰も買うとは思っていなかった
Sさんという
80過ぎのおばあちゃんがいました
毎日トークを打ちながら
試供品や小物の販売
また
最後に売る高額商品を
途中で小分けにして売ったりもするのですが
Sさんは
100円とか安いお菓子や食料品は買いますが
高額商品の小分け売りでも購入せず
※12000円くらい
スタッフも店長も
“あの人は買わないから相手にしなくていい”
そんな状況でした
しかし皆藤は
そういうのはあんまり好きではないので
他の人と同様に
コミュニケーションを取っていました
前半最終日
いよいよ高額商品(健康食品)の販売です
小分けの際には12000円でしたが
2年で身体の作りを変わると
トークを打っているため
2年分のまとめ売り
価格は実に40万近くの高額になります
( ̄□ ̄;)!!高いね
クロージングのために
各スタッフが見込み客の元へ
オーダーを取りに入ります
当然Sさんは後回しです
皆藤も何名か対応した後で
Sさんの元へ向かいます
実はこの時の会場は
そんなに売れておらず
状況としては厳しめの状況でした
大逆転受注|Sさんとの会話
半ば諦めながらも
Sさんと話をします
「Sさん、どうですかね?」
あまり、反応はありません
会場の雰囲気も
そんなに売れていないため
勢いでどうこうなる状況ではありません
僕はそれまでのSさんとの思い出や
これからのSさんの将来について
少し話をした記憶があります
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会ってから一週間くらいしか経ってないけど
いくつか思い出が出来ました
僕は御縁があった人には
出来るだけ健康で幸せな人生を送って欲しい
そう思っています
僕はなんとなくだけど
Sさんを放っておけなくて
毎日話しかけていました
Sさんはどう感じていたか分かりませんが
僕は毎日の会話を楽しみに
仕事をしていました
もし良かったら
本当はやらないんだけど
2年分のものを小分けにするよう
店長に言って来るので
40000円のものでもお付き合い頂けませんか
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こんなような趣旨の内容で
話をしたかと思います
その時のSさんとのやり取りは
こんな感じでした
「いいよ。買うよ。」
「ありがとうございます。店長に言ってきますね」
「いや、その必要はないよ。2年分買うから」
「えっ?お金大丈夫なんですか?」
「お金は大丈夫だよ。一括で払えるよ。そのかわりあなたが家まで商品運んでね。」
「もちろんです!ありがとうございます」
商品を運ぶ道中
Sさんはこんなことを言っていました
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私は確かに他のものは買わなかった
だから、店長や他のスタッフは
私のことはあんまり相手にしてなかったよね
でもね
あなただけは違った
ちゃんと私の方を向いて
向き合ってくれているのを
毎日感じていたよ
だから
毎日あなたに会うためにお店に行っていたの
あなたが最後に来たとき
どんな風に対応するのか気になった
もしかしたら
威圧的に売り込んで来るのかなぁと
最後は少し試させてもらったの
そしたらあなたは
いつも通りの真っ直ぐなあなただった
だから
その気持ちに応えたいと思ったの
あなたに会えて良かったわ
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僕にとっては
忘れられない最高の受注案件です
おそらくこのSさんは
今はこの世にいないでしょう
生きていたら100歳を余裕で超えますからね
でも
僕の中では
会っていた期間は1週間程度といえど
しっかりと生きています
あの受注の時
2人向き合って話した光景
一緒に自転車を押しながら納品した道中
20年近くも前なのに
しっかり覚えているのは
それだけ印象深い出来事だったからでしょう
営業をやっていると
たまにこういうことがあります
人の心を動かし
ギュッと掴める時があります
その喜びと楽しさを
これを読んでいる皆様にも
少しでも体験して頂くためにも
「惚れさセールス」を
これからもお届けしていきますね
(*´ω`*)